家族でも職場でも、マンション自治会などの身近な場でも、 何か出来事が起きたとき、人の反応は、人それぞれです。すぐに動こうとする人もいれば、 事態を前に立ち止まってしまう人もいる。
問題が複雑になればなるほど 「どうすればいいのかわからない」という状態が続いていく。
これは、ある一家で実際に起きた出来事です。
長く続く家族間の問題が、長期化し硬直しているという出来事
私の家族が、100年近く住んできた土地があります。
誰もが知っている主要駅に近い、約100坪の借地です。
最近、20年ごとの契約更新の時期がきています。
ところが借地権や土地建物の名義が亡き先代のままなので、更新契約が滞っています。
名義を亡き先代から現在の家長に変更する必要があるからです。
そこに反対する者たちが現れました。
家長の弟の子どもたち7人です。
家長の弟はすでに他界。7人の子どもたちとは面識もない状態。
しかし民法の法律上は彼らにも相続権があるので、遺産分割協議をする必要性が生じています。このため裁判から調停へと7年越しの紛争が続いています。
問題が長期化し硬直しています。
我が家は3人。家長はどうすべきか全く分からず、娘二人に対応を委ねています。娘たちはそれぞれ複数の弁護士と相談してきました。その結果、裁判を2回、調停へ、となりました。7年をかけても解決せず事態は硬直です。
同じ出来事に、違う向き合い方が現れた
硬直している要因はいくつも重なっていました。
家長は高齢で認知症が進み、何が問題なのかを把握できない状態にあります。
相続や契約更新の判断は難しく、娘二人が関わらざるを得ません。
二人の娘は、同じ出来事を前にしながら、関わり方が異なっていました。
一人は、起きていることを一度整理し、調停、弁護士、相手側、家族内で何が起きているのかを切り分けて考え、どう関わるかを考えようとする立場です。
もう一人は、状況の中に身を置きながら、この出来事から距離をとることで、自分の中で整理する時間を必要とする立場です。
弁護士は、制度上一般的な解決策として、代償金の支払いを提案します。
相手側7人は、少しでも多くの代償金を得ようと主張を続けます。
調停は、関係者全員の話を聴き続けます。
事態は動かず、相続も更新手続きも頓挫したまま、時間だけが経過していきました。
ある時、娘の一人は、この硬直した場から一歩離れ、「何が起きているのか」を紙に書き出して整理し直すことにしました。その際、自分の感情や思いは、別の紙に分けて書き出しました。
二人の娘に共通していたのは、事態が動かないことへの無力感と、長引くことへの疲れです。
同じ出来事を前にしても、人の関わり方はそれぞれです。
そこに、良し悪しがあるわけではありません。
出来事を一度ほどいて考える、という選択
混乱したまま出来事を抱え続けると、人はどうしても同じところを行き来してしまいます。
考え続けても答えが出ず、方向性も見えなくなり、心身ともに疲れてしまいます。
一度、何が起きているのかを整理すると、見える景色が変わることがあります。
それを眺めたうえで、そこから先へ進むかどうかは、誰かに決めてもらうものでもありません。
頭の中ではわかっているのに、うまく整理できない。
そんなとき、話しながら考えをまとめる場があります。
もう少し詳しく知りたい方はこちらに進んでみてください。








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